本当に

本当にまだよく理解出来ていないけれども

何があったのかとか、たぶん私には到底わからないようなことなのだろうけれども

4年前のあの日、当日引換券を衝動的に買い、新幹線で3時間。大阪のオリックス劇場で見たキンキーブーツは、三浦春馬という役者を私に強く印象づけた。

それまではドラマに出てる色白の綺麗なお兄さんというイメージで。キンキーブーツもどちらかというと小池徹平くんを目的に行ったようなものだった。

でも舞台に登場した彼を観たとき、日本にもこんな役者がいたのかと、出てきただけでものすごい存在感、そして観客の大歓声。そこにはローラがいた。

それからはもうローラに釘付けだった。

家に帰ってからは公式YouTubeのリハ映像を毎日のように見た。FNS歌謡祭にキンキーブーツが出ると聞けば、息子や夫に静かにしてくれと頼み、テレビにかじりついた。Twitterでトレンドに入った時は、「見ろ！これが三浦春馬だぞ！」と誇らしい気持ちになった。

再公演があると聞いたが、その時は子供がまだ０歳だったため行けなかった。子供が生まれると舞台を見に行くのもハードルがあがる。キンキーブーツのDVDを出してくれないかと願った。

そして、私は初演から4年たった今でも毎日のようにリハ映像を見ている。YouTubeの再生リストはキンキーブーツが上位を占めている。

私は、もしかしたら三浦春馬が好きなのではなく、キンキーブーツのローラが好きだったのかもしれない。
でも、ローラは三浦春馬なのだ。三浦春馬なのだ。

彼の死は、まだ受け入れられない。